鏡の前に立てば
姿がうつる
教法の前に立てば
心がうつる
覚法寺だより 第59号
梅雨の蒸し暑さの中、皆さまいかがお過ごしでしょうか。今年もあっという間に半分が過ぎました。覺法寺では、既にご報告の通り6月4日に落慶法要をお勤めさせて頂くことができました。また宗門では、昨年10月より10期80日間にわたる伝灯奉告法要が円成しました。5月31日の御満座法要に引き続き伝灯奉告法要の消息(ご門主の意思を述べらられた文書)が発布されましたので別紙にて同封いたします。
さて、7月、8月は、お盆を迎えます。先日、ある方から「浄土真宗ではお盆はやらないと聞きましたけれどそうなのですか?」とのご質問をいただきました。「そんなことはありませんよ。本山でもお盆はお勤めされますし、覺法寺でも法要をお勤めします。」とお答えさせて頂きました。おそらく、世間一般に言われている「お盆には、ご先祖様が帰ってくる」という考えに基づいた、特別なお迎えの準備や御供をしないことを「お盆(の行事)をしない」と、誤解されたのでしょう。
お盆の由来が、『仏説盂蘭盆経』に説かれている餓鬼道(迷いの世界の一つで貪りの世界)に堕ちて苦しんでおられた目連尊者のお母様が、救われゆく故事に由来することから、亡き人のためにお勤めする仏事であると思われがちです。しかし、本当に迷っているのは誰なのでしょうか。阿弥陀様のお心に耳を傾けてみると、先立たれた方もこの私もともに阿弥陀様のお救いのお目当てでありました。迷っていることに気付かずに、なお迷いを重ねているものを放って置くことができずに
本願を起こされ、その救いを既に成就されて「南無阿弥陀仏」のお名のりとなって「あなたを必ず救います。安心してまかせなさい」と喚び詰めでいてくださいます。
覺法寺では7月15日に歓喜会(お盆法要)をお勤めいたします。ご一緒に阿弥陀さまのお話を聴聞しませんか。皆さまお誘い合わせてお参りください。
お盆中に、ご自宅でのお参りをご希望の方は、お電話でお申し込みください。特に、この一年で大切な方を亡くされた方は、初盆になりますので、お早めにご予定の上ご相談ください。なお、7月13~17日・8月11日~16日(両月とも15日を除く)のお参りご希望の方には、予定を組んだ上でその月の第一週中に日時をご連絡致します。
また、お寺でのお勤めをご希望の方は、8月15日(月)か8月26日(土)の法座会にお参りくださいますようご案内申し上げます。 合 掌
平成29年7月
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