安楽浄土にいたるひと
五濁悪世にかへりては
釈迦牟尼仏のごとくにて
利益衆生はきはもなし
親鸞聖人(浄土和讃)
覚法寺だより 第47号
7月を迎えて蒸し暑い日が続きます。梅雨明けまでもう暫くかかりそうですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。熱中症にはくれぐれもご注意ください。
さて、覚法寺東京分院では、この度、本山に調製をお願いしておりました親鸞聖人と蓮如上人の御影が出来上がり、6月14日に住職と坊守でお迎えに行ってまいりました。
日帰りでの急ぎ旅でしたが、親鸞聖人の足跡を訪ねようと思い京都駅からレンタカーで比叡山へ直行、根本中堂・戒壇院の他、親鸞聖人がご修行されたと言われている常行三昧堂や首楞厳院(しゅりょうごんいん・横川中堂)など三塔(比叡山は東塔・西塔・横川から構成される)を駆け足でお参りさせていただき、さながら半日回峰行といったところでした。その後、大谷本廟(親鸞聖人の廟所)に参拝、午後三時過ぎに本山に到着、無事に御影をお迎えして帰途につきました。
また、かねてより本願寺仏師の先生にお願いしておりましたご本尊が、11月に完成し本山にて木仏点検を受けてお迎えできる運びとなりましたので合わせてご報告申し上げます。
日程は、11月5日(土)午後3時からです。尚、当日は既にご案内しております伝灯奉告法要の第三期の期間中に当たりますので午後2時からの法要に参拝させていただく予定です。この度の御勝縁にご一緒に参拝いただける方は、覺法寺までご連絡ください。
今年もお盆を迎える時期となりました。この一年に大切な方とのお別れをなさった方もいらっしゃいます。これまでは、居て当たり前と思っていた方が、今は、居られない。その現実に悲しみを新たにされていることと思います。無常の風に翻弄され、悲しみに打ちひしがれる者を放っておくわけにはいかないと、働き詰めでこの手を引いて歩んでくださる仏さまのお名のり、よびごえを「南無阿弥陀仏」とお聞かせいただきます。
お念仏申す人生を歩まれた先人方は、阿弥陀さまのお浄土に往き生まれたのです。「いつでもどこでも阿弥陀さまとご一緒だよ」と、ともに寄り添っていてくださいます。 合掌
平成28年7月
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