かなしきかなや道俗の
良時吉日えらばしめ
天神地祇をあがめつつ
卜占祭祀つとめとす
親鸞聖人 正像末和讃
(悲嘆述懐)
覚法寺だより 第46号
梅雨入り間近となりました。6月は一年の折り返しの時期ですが、覺法寺でも、前半の恒例行事が5月の降誕会で終わりホッと一息つくことのできる時期であるとともに7月、8月のお盆を皮切りにお彼岸・報恩講と後半の行事に向けての準備等に取り掛かります。
さて、私ごとで恐縮ですが、昨年10月に結婚した長女夫婦の結婚式を今月4日に築地本願寺にて挙げさせていただきました。お寺での結婚式と聞いて「えっ」と思われる方も多いのではないでしょうか。お寺で生まれ育った者にとってはごく当たり前のことなのですが、一般的にはあまり知られていないようです。
宗祖親鸞聖人が、僧侶の妻帯が認められていない時代に、公然と妻帯されたことはよく知られています。自らが家庭を持ち民衆とともにお念仏の道を歩まれ、人々を導かれました。そして、親鸞聖人、妻の恵信尼様ともにお互いを観音菩薩の化身と仰ぎ敬いあってのご生涯であったことがお手紙等から知られます。
お念仏の道を歩まれたお二人をお慕いし、新たに夫婦となった二人が、ご縁に感謝し仏祖に奉告するのが浄土真宗門徒の結婚式です。金色に輝く本堂で、パイプオルガンと雅楽の音色とともに進められる結婚式は、厳かな中にも華やかさのある誠にありがたいご縁となりました。
現代は、個人の宗教心が希薄な時代です。子供が生まれた時にはお宮参り、結婚式は教会で、お葬式は仏教でという方も少なくないようですが、ご門徒の皆様には、子供を授かった時には初参式があり、結婚式もお寺で挙げることを知っておいていただければありがたく存じます。また、日取りや場所を決める際に日の良し悪しや方角にとらわれる必要のないのが、お念仏のみ教えに生きる者のあり方です。お子様やご親族の中で、これからご結婚を迎えられお子様がお生まれになる方がいらっしゃいましたら、是非ご案内ください。詳細をご希望の方は、覺法寺までお気軽にお問合せください。
7月、8月とお盆を迎えます。ご自宅でのお参りをご希望の方は、お早めにご連絡ください。尚、各月13~16日のお参りご希望の方には、予定を組んだ上で7日頃までに日時をご連絡致します。また、お寺でのお参りを希望される方は、7月23日(土)歓喜会あるいは8月15日(月)午後からの法座会にお参りください。
合掌
平成28年6月
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