ともかくも あなた任せの としの暮れ
小林一茶
覚法寺だより 第16号
今年も残すところひと月となりました。何かと気忙しい師走ですがいかがお過ごしでしょうか。私は、年末年始に本院に帰山するため、大掃除や年賀状書きを早めに終わらせようと思ってはいるのですが、まだ何も手を付けておりません。年末近くになって慌てないように頑張ろうと思います。
さて、今月のことばは、今年生誕250年を迎えた江戸時代の俳人小林一茶の俳句から選びました。
「やれ打つな 蠅が手をすり 足をする」や「やせ蛙 負けるな一茶 是にあり」の句で知られている一茶ですが、念仏者であったことは一般にはあまり知られていないようです。今年9月1日の読売新聞日曜版の一茶の特集記事の中で、一茶研究の第一人者で二松学舎大客員教授の矢羽勝幸さん(68)の言として「一茶が浄土真宗を信ずる『信仰の人』だった点に注目すべき」と紹介されていました。
遺産相続で継母や弟と12年争い、52歳で結婚して三男一女に恵まれるも皆幼くして亡くなります。その後、妻キクにも先立たれます。晩年には、火事で家を消失し、焼け残った土蔵で暮らしその年に往生の素懐を遂げられました。
その波乱の人生ゆえに「強欲」「不遇の人」といった印象をもたれる方も多いことでしょう。しかし、一茶の俳句には、阿弥陀様のお慈悲に抱かれ安んじている心境を詠んだものや小さないのちにも慈しみのまなざしを向けられたものが数多く残されているのです。
今年も間もなく終わろうとしています。皆様それぞれに嬉しいこと悲しいこといろいろあったことでしょう。喜びも悲しみも如来さまとともにある中でのことです。一年の締めくくりに阿弥陀様にお礼をさせていただきましょう。
合掌
平成25年12月1日
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山口照子 (日曜日, 22 12月 2013 18:46)
寒さが身にしみる季節になってしまいましたが、益々のご健勝のことと存じます。
お手紙有難うございます。ありがたく拝読させていただいております。お便りをと思いつつ時が経ってしまい失礼いたしております。
これからも宜しくお導きくださいます様宜しくお願いいたします。
来春もよき年を迎えられます様心より念じております。
kakuhouji (木曜日, 09 1月 2014 23:50)
山口さま
コメントありがとうございます。
今年は、寂しいお正月になりましたね。でも阿弥陀さまは、いつでもごいっしょにいてくださいます。
今年も宜しくお願い致します。
寒さもいよいよ本番です。どうぞご自愛ください。 合掌
strona www (水曜日, 01 11月 2017 00:26)
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